鼻・嗅覚の疲れ / 人の嗅覚閾値でも高い感度で疲労につながる

人間の嗅細胞は約1000個!0.00015%のニオイでも感知できる?

まず最初に、私達が物の『ニオイ』を感じているメカニズムについて触れておきたいと思います。

 

 

ヒトがニオイを嗅ぎ分けられる仕組みとは?

高い感度の嗅覚でも疲労に

高い感度の嗅覚でも疲労に

人間の鼻の穴から中に進むと、そこには鼻腔という空間が広がっています。

 

そしてその奥にある嗅粘膜にニオイ物質を感知する嗅細胞があり、その細胞膜にニオイ分子が溶け込むことで、嗅細胞が興奮して大脳にその信号を伝達し、脳が「何のニオイ」なのかを感知できるようになっています。

 

人間にはこの嗅細胞が片側に約500万個、両方で約1000万個あります。

 

ちなみに鼻が効く犬と比べてみると、犬はこの4倍以上もの嗅細胞があるということです。

 

ニオイの感知には個人差も大きい!女性の方が香りに敏感なワケ

そして嗅覚は、五感の中で特に個人差の大きい感覚だと言われています。

 

一つの臭いに対しても、過敏に反応する人もいればさほど気にならないという人、さらには全く感知できないといった具合に、その感受性は本当に人によってまちまちとなっています。

 

また、体調や疲労度、睡眠不足などによってもその能力は変化すると言われています。

 

さらには加齢によっても徐々に低下したり、性別によっても差があることが知られていて、女性の方が男性よりも嗅覚が優れているとされています。

 

これは嗅覚が女性ホルモンに関係しているためであり、妊娠などのホルモン変化によってより敏感になったり、反対に感度が低下することもあるようです。

 

人間の鼻だってなかなか敏感!イヤなあのニオイの嗅覚閾値とは

個人差の大きい嗅覚ですが、それでも人間の嗅覚の感受性は極めて高く、空気中にわずかしかない数分子のニオイ物質にもしっかり反応して感知することができます。

 

皆さんも、「ニオイの発信源は分からないけれど、“何かしらのニオイが感知できる”」という経験をしたことはありませんか?

 

このようなニオイ成分の最小濃度は『嗅覚閾値』と呼ばれ、誰もが不快に感じる糞尿の臭いについては、空気中に0.00015%含まれるだけで人はこの臭いを感知することができるようです。

 

他にも、一般的に「腐った卵のニオイ」と表現される臭いの元の硫化水素については糞尿の臭いの4万分の1の量や、魚の腐敗臭については30万分の1程の濃度で、感知出来始めるということです。

 

これほど敏感に作動する嗅覚は、私達の周りに常に漂っている『ニオイ』という情報を、休むことなく集め続けています

 

ということは、もちろん“鼻・嗅覚”も疲労するのです。

 

鼻や嗅覚からの疲れというものも、なかなか侮れないものであると感じて頂くことができたでしょうか?

 

次の記事では、この嗅覚の疲れについてご紹介したいと思います。

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