嗅覚の疲れ / 匂いの慣れは危険サイン!?身近な嗅覚疲労とは

嗅覚の疲れのシグナル“嗅覚疲労”が怖いワケ

皆さんには、今までと違う空間や場所に移動したときに“臭い”と思ったり、“良い匂いがする”と思った際に、その数分後や数時間後には最初の違和感が無くなっていて、その場所を離れて再び戻った時に、もう一度最初と同じニオイの違和感を覚えたという経験はありませんか?

 

 

人はニオイに順応する!

嗅覚疲労で危険が感知できなくなる

嗅覚疲労で危険が
感知できなくなる

これは、その場所の空気中には確かに持続的に同じニオイ成分があるはずなのに、鼻が慣れてしまって次第にそのニオイを感知しなくなっているからなのです。

 

私達人間には、同じニオイを長く嗅ぎ続けていると段々と感じ方が弱まるという現象が起こります。

 

これは「嗅覚の順応」と呼ばれています。

 

自分の体臭や、自分の好みの強めの香水の匂いが気にならないという状態は、“そのニオイ”に対して順応が起こっているのです。

 

その“慣れ”は実は鼻からのSOSだった?

そして、この順応は同時に「嗅覚疲労」とも呼ばれます。

 

他の視覚や聴覚、触覚などの感覚器についても「慣れ」による感受性の低下は起こり、それらは「感覚疲労」と呼ばれるのですが、中でも嗅覚は特に疲労しやすい感覚といわれています。

 

この嗅覚疲労については、不快なニオイを嗅ぎ続けることによって受ける精神的ストレスを少しでも軽減するための本能的な防衛反応であるという一説もあります。

 

それでもあるはずのニオイを感知しなくなるのですから、嗅覚は「疲れた!もう嗅ぎたくない!」とシグナルを出していると言えるでしょう。

 

長期疲労は要注意!危険を感知できなくなる可能性も

一般的にこの嗅覚疲労は、そのニオイが無くなれば疲労に要した時間と同程度の時間で回復するとされています。

 

しかし、強いニオイや不快なニオイを嗅ぎ続けて嗅覚疲労が頻繁に起こるようになると、その機能は次第に回復しなくなって感度が低下したり、いくら強いニオイであっても全く感知できなくなってしまうこともあるのです。

 

もしもストレスを誘発するようなニオイや体に有害な臭いであった場合、嗅覚疲労によってそれらが感知できなくなってしまっては、実際に健康に影響が及ぶなどの実害となってしまい、疲労だけでなく病気の原因にもなってしまいます。

 

順応が起こりやすい感覚だからこそ、機能の低下が起こらないよう十分な注意が必要な感覚器であると言えるのではないかと思います。

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