嗅覚で疲れる具体例 / 適度な休息と絶えず鍛えることが重要

様々な要因で感度が変化する繊細な嗅覚とは

鼻・嗅覚の疲れ / 人の嗅覚閾値でも高い感度で疲労につながる」でお伝えしたように、私達の嗅覚はとても慣れやすい=疲労しやすいということはお分かり頂けたかと思います。

 

不快なニオイや強いニオイの場合だけかと思いきや、好きなニオイや食べ物のニオイですら順応していくのですから、如何に嗅覚が敏感で繊細な感覚かということが分かるのではないでしょうか。

 

 

休息がないと嗅覚は段々と感度が鈍る!

嗅覚での疲れ防止には休息と鍛錬

嗅覚での疲れ防止
には休息と鍛錬

あるニオイに慣れた=疲れた場合に、次のニオイを認識できるようになるためには2つのニオイの間に少なくとも30~60秒程度、嗅細胞を休息させる必要があるということです。

 

人が立て続けにニオイを嗅ぐという実験をすると、2種類目以降のニオイに対する反応はどんどんと鈍っていくことが証明されています。

 

この反応を高めるためには、2つ目以降のニオイの濃度を高くする必要があるということです。

 

体調やホルモン変化によって感知できるニオイが変わる?

人の嗅覚がなかなかの感度を誇り、疲労しやすいというのは事実なのですが、数百種類以上存在していると言われるニオイ成分のうち、すべてのニオイに対して同じ精度で反応出来る人というのは、まずいないようです。

 

メカニズム編でもお話したように嗅覚についてはかなり個人差が出ますし、体調やそのときのホルモンの働き具合によっても鼻につくニオイは異なってくるためです。

 

特に、女性であれば生理中は嗅覚が急激に鈍くなったり、反対に妊娠中になるといろいろなニオイに敏感になってつわりなどを誘発する原因になったりもします。

 

また風邪をひくと、もちろん鼻は普段より利かなくなってしまいます。

 

さらに、肉体や精神的に“疲れたな”というときにも嗅覚は鈍くなります。

 

反対に、元気いっぱいお腹もぺこぺこ!というときには自分でも驚くほど食べ物の匂いに敏感になるのは皆さんも実証済みなのではないかと思います。

 

衰退する嗅覚を再生させる方法とは?

このように、ちょっとした体調の変化でも大きく感度が変わってしまう嗅覚は、若いうちは30日というサイクルで嗅細胞が新生し続けてくれるので高い感度を維持できます。

 

しかし特に意識せずに年を重ねてしまうと細胞の衰退に伴って嗅覚も鈍くなってしまいます。

 

また、普段何気なく使う花粉症鼻炎の薬や一部の薬の中には、副作用の影響で嗅覚障害を招くものもあり、一度発症してしまうと完全に“ニオイ”そのものが消失します。

 

この場合には、点鼻や内服による治療も可能となっています。

 

何もしないと老化によって鈍くなる嗅覚ですが、実は積極的に「香りを嗅ぐ」ことを繰り返していると、段々と研ぎ澄まされて鍛えることができる感覚でもあるようです。

 

そして、嗅覚を鍛えることは脳の活性化にもつながりアンチエイジング効果も期待できという研究報告もあります。

 

同じ匂いばかりでなく、複数の様々な香りを楽しむ習慣を持つことでリラックス効果などの恩恵も受けつつ、同時に嗅覚を鍛えて脳や美容の若返りが期待できるのであれば、これはなんとも嬉しい相乗効果と言えそうですね。

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